【選評】鹿島アントラーズ J1リーグ 第11節 アウェイ横浜FC戦【ジャッジについて】
ブログ書き始めてからなかなかアントラーズの調子が上がらなったので、チームが軌道に乗るまではお休みしようと思っていたのですが、流石に我慢ならなかったので少しだけ書きます。
そろそろ審判団もいい加減にしてほしい、と言わざるをえない偏ったジャッジだったと思います。
失点シーンのハンド見逃しはもちろんですが、チャージに対する笛の基準が明らかに横浜FC寄りだったことも非常に問題だと思います。
コンタクトプレーに対して、かんたんに笛を吹かないという方針はなんだったのか。
プレーを流すという判断はないのか。止めるのであればカードではないのか。
などなど試合を見ていて明らかに片方のチームだけがフラストレーションを溜めるジャッジは最悪だと思います。
何年も同じことが続いている状況が問題だと思います。
正直JリーグはVAR導入以前に、審判のプロ化と全体レベルの向上に予算と時間をかけるべきだと思います。
VARというシステムには良し悪しがあると思っていますが、このままでは何度もVARが介入してゲームが止まるということが頻発すると思います。
昨年の湘南vs浦和の試合、第2節の鹿島vs川崎Fの試合、先日の横浜FMvs浦和の試合のような誤審が起きないように、Jリーグ一丸となってジャッジの質の向上に努めてもらいたいと切に願います。
追記
このゴールを大体的に誤審と取り上げられないメディアにも問題があると思います。
誰が見てもハンドなのに、ボカシたように書くようなメディアばかりでは、Jリーグの審判の質はいつまで経っても上がらないと思います。
【選評】鹿島アントラーズ J1リーグ 第7節 ホームFC東京戦【有観客試合】
忙しくて湘南戦を飛ばしてしまった上に、試合から時間空いてしまいましたがホームFC東京戦について語りたいと思います。
J1 第7節 ホームFC東京戦
鹿島 2-2 FC東京
運にも見放され続けている状態で引き分けですが、
チームの内容は非常に向上していると感じました。
鹿島アントラーズ2-2FC東京 J1リーグ 第7節 2020年7月26日
試合結果を総括すると、
ついにメンバーも固まりだして、やりたいサッカーが実現てきたという印象です。
◆守備全体
言うことは唯一つ。セットプレーの守備を改善せよです。
ゾーンディフェンスを採用していますが、各自の守備範囲とマーカー受け渡しが定まっていない印象です。
選手交代が多い今シーズン、ゾーンであれば交代直後のマークの確認等が不要であることから、誰が出ても守り方の意思統一されていれば守備が安定する要素はあると思いますが、さすがにうまく行かなさすぎだと思います。
選手の対人空中戦が弱いわけではないので、マンツーマンに変えてしまうというのも一つの解決策だとは思います。
この辺は監督の嗜好もあると思うので、もう少し様子見という感じでしょうか。
ただしここまで、ミス絡みとセットプレーを除くと失点は、川崎戦の長谷川に決められたゴールだけ。
ミス絡みは徐々に減ってきているので、セットプレーの守備が改善すれば劇的に勝率が上がると思います。
◆攻撃全体
2点ともそれぞれ別の観点で狙い通りのゴールだったと思います。
1点目は、中盤でのボール奪取から、パスを繋いでピッチ全体を広く使った縦に速い攻撃でした。
これも各自のポジショニングの良さと守から攻への切り替えの早さがつまった、狙い通りの展開だっと思います。
2点目は、開幕からずっとやりたかった引いた相手をポジショニングとパスでずらして斜めに走り込んだ選手へのクロスからのゴールという、主導権を握ったまま奪えた素晴らしい攻撃だったと思います。
こういうゴールがでてきたのは、各選手が自然にポジショニングとダイレクトパスをできるようになってきたからだと思います。
継続してゴールを積み重ねてほしいですね!
◆選手交代
再開後初めて交代カード使い切らなかった試合でした。
過密日程かつ綺世の負傷離脱というのもありますが、5枚のうち3枚しかカードを使えなかったという印象です。
監督が迷わずカードを使い切れるくらい、スタメンと控えのレベル差がなくなって行くことを期待しています。
さて残念ながら結果はドローでしたが、非常に収穫のある試合でした。
今週のピックアップ選手を紹介します。
ヤス
サッカーIQと基礎技術の高さを魅せつけるようなプレーだったと思います。
運にも見放されて、残念ながら本人はゴールとなりませんでしたが、プレー全体通して適切なポジショニングに、高いボールキープ力、正確なパスとヤスの良さが存分に出ていました。
前々から相性はいいと思っていましたが、ザーゴサッカーを1番に理解して実践できているのがヤスなのだと思います。
多くの選手がヤスのレベルに上がってこれるように、チーム全体を引っ張っていってもらいたいですね!
エヴェラウド
段々とコンディションが上がってきていよいよ本領発揮といったところでしょうか。
得点シーンでは、ストライカーらしい素晴らしいマークの外し方と、強烈なヘディングを見せてくれました。
守備にも積極的に顔を出すようになってきてもいるので、当分はエヴェラウドに左サイドは任せていけそうですね。
聖真
湘南戦のリベンジとも言うべきシーンでしっかりと決めてくれました。
エヴェラウドもそうですが、ポゼッションしている逆サイドの選手が斜めにゴール前に入ってくるというのは狙いなのでしょう。
決めきる技術も流石ですが、動き方が素晴らしかったと思います。
あとは右サイドメインなのであれば、SBとの連携をもっと強化していけば聖真からのチャンスというのも増えそうだなという印象です。
右SBの広瀬はもっと迷わず聖真に頼っちゃっていいと思います笑
広瀬
横浜線に続き、素晴らしいクロスからのアシストでしたね。
守備でも後手をとってしまうシーンはあるものの、周りと連携してうまく守れていたと思います。
攻撃では、マリノス時代の中に入っていくプレーからワイドに縦にというポジショニングの違いにもなれてきて、全体のバランスが取れるようになってきたと思います。
篤人やユキが控える右SBですが、がんばってこの調子を維持してほしいですね。
次節は遂に西日本に遠征してのアウェー大分戦です。
昨シーズン開幕で負けた相手なので、気を引き締めて勝利を目指してほしいです!
ここから勝利を積み重ねていきましょう!!
ガンバレ鹿島アントラーズ!!
【選評】鹿島アントラーズ J1リーグ 第5節 ホーム横浜FM戦【有観客試合】
再開後初のカシマスタジアムに観客動員した試合です。
J1 第5節 ホーム横浜FM戦
鹿島 4-2 横浜FM
ついにこのブログで勝利をお届けすることができます!
待望の今シーズン初勝利!
選手スタッフのみなさん本当におめでとうございます!
そしてありがとうございます!
さてここからは冷静にいきたいと思います笑
試合結果を総括すると、
いい守備からのスピード感ある攻撃というザーゴ監督の狙いがしっかりと現れた試合だという印象です。
◆守備全体
中盤中央とDFラインがしっかりとマリノスの攻撃の芽をつんでいたことで、マリノスらしい攻撃はかなり潰せていたと思います。
もともとフィジカルコンタクトに強いアントラーズの選手としては、今シーズンのレフェリングの基準であるフィジカルコンタクトに対する笛を吹きすぎない、という部分が良い方向に働くと思っていましたが、まさにそのような試合だったと思います。
公平に少しぐらいの接触では笛を吹かないジャッジを通した西村主審もゲームを面白くしてくれた要因の一つだと思います。
2失点については、正直ゴールを決めたマルコスジュニオールを褒めるしかないですね。
寄せが甘かったところもないわけではないですが、マルコスジュニオールでなければゴールまで届いていないと思います。
このような失点をなくすためには、ひたすら対人守備に対する個々人のレベルアップが重要だと思います。
◆攻撃全体
ようやく攻撃時の選手たちのほしいところ、出したいことろの意思疎通ができてきたのではないでしょうか。
勝利後インタビューで綺世もエヴェラウドから「縦に突破したときはファーで待て」と言われていたよいうように、2人の間の約束を守ったことでゴールに繋がったと思います。
綺世の2点目とエヴェラウドの得点も、二人の特徴や動き方をパスを出した広瀬とアラーノがしっかりと理解していたからこそピンポイントでクロスが通ったのだと思います。
今節はパスサッカーを貫く横浜FMに対して、中盤でのハードな守備と奪ってからスペースを使った速いカウンターという、一つの攻撃のねらいが噛み合ったからこそ4得点につながったと思いますが、 同じような速い攻撃を引いてスペースを消してくる相手に対しても、残された狭いスペースでできるようにしてくことが本当の狙いだと思います。
ひたすらコミュニケーションとボールプレーの精度UPを図っていくことが重要だと思います。
さて今シーズン初勝利かつ快勝ということでちょっと多めに選手をピックアップします。
綺世
待望の初ゴールを含む2得点でチームに勢いをつけてくれたと思います。
前述の通り、チームメイトにしっかりと自分の特徴を伝えられていて、どこにパスを呼び込むかを理解しているからこそのゴールだったと思います。
サイドでボールを持った方が特徴が生きるエヴェラウドとアラーノ、縦関係を貫いたヤスとの関係性含めて、綺世自身はゴールに直結する動きに集中できる組み合わせだったことも良かったのだと思います。
ただ要求高くはなりますが、ほかにも2回は決定機があったので、両方とも決めるくらいのストライカーを目指して成長していってほしいです。
エヴェラウド
左サイドの方が圧倒的に良さが出る選手ですね。
得点シーンでのポジショニングもよかったですが、それよりもサイドから仕掛けてチャンスを作るプレーのほうが評価に値すると思います。
カットインからの右足ミドルという強烈な武器があるために、縦への突破からのクロスというパターンも生きてくるので、中央でポストプレーをしているより生き生きしている印象でした。
突破力とキープ力も高いため、攻撃の起点になっていたので当分は左サイドに固定してしまってもいいと思います。
王子
抜け目のないパスカットからのダイレクトループは才能を魅せつけるようなプレーでしたね。
ヤスもですが最終ラインからの楔のパスを失わずにキープしたり、味方に落としたりする技術があるので、ザーゴサッカーにおけるセカンドトップに適した選手だと思います。
ゴール前でのアイディアも豊富なので、一気に序列を上げていきそうです。
レオ
攻守においてMVP級の働きだったと思います。
守備では、相手のキーマンであるマルコスジュニオールを健斗と二人でしっかりと抑えるだけでなく、危険地帯に顔を出しては相手の攻撃の芽をつむというレオらしいいい守備がでていました。
攻撃では、早くて効果的なパスで攻撃を組み立てるという、これまでの個人での打開とは異なるレオの魅力がでていて非常によかったと思います。
やっぱりボランチが攻守に躍動するとチームは安定するというお手本だったと思います。健斗と永木とともにこの調子を継続させてほしいです。
永戸
前にエヴェラウド、対面に仲川という難しい状況でしたが、試合通して効果的な守備ができていたと思います。
相変わらず対人での対応に甘さがありますが、ポジショニングのよさと素早い出足で横浜の武器である右サイドの攻撃をよく防いでいたと思います。
今日は対面が仲川であったため、リスク管理の観点でも守備的に振る舞ったのだと思いますが、その判断に関しても非常によかったと思います。
ただこのレベルの右サイドのアタッカーはJリーグ見渡しても横浜FMの仲川と川崎の家長しかいないので、ここまで守備的にしなければ行けない試合はもう当分ないでしょう。
次節以降はエヴェラウドとの縦関係での攻撃力についても楽しみの一つですね。
次節はアウェー湘南です。
いい流れを継続させて勝利を積み重ねてほしいですね!
ここから巻き返して行きましょう!!
ガンバレ鹿島アントラーズ!!
【選評】鹿島アントラーズ J1リーグ 第4節 アウェー浦和戦【有観客試合】
5000人上限で観客が入り始めたJリーグです。
J1 第4節 アウェー浦和戦
鹿島 0-1 浦和
これで開幕4連敗。残念ながらクラブワースト記録ですね。。。
このブログでもまだ勝利の報告をお届けできておらず残念でなりません。
まず観客動員を始めたJリーグですが、
まあまあ予想通りですが、スタジアムに入ったサポーターが1試合通して静かにしているというのは無理がありますね。
ブーイングとも取れる声がDAZNの中継からでもハッキリとわかったので、継続してコロナウィルス対策込みの試合をどのように運営していくべきか、考えていく必要は理想です。
試合結果を総括すると、
チームのメンバー半分入れ替えで細かなコンビネーションが取れていない粗がでているなという印象ですね。
◆守備全体
スンテー町田犬飼ー健斗永木(レオ)と、
センターラインがここ2年積み重ねた連携があるため、サイドに新加入を抱えていても大崩してないのだと思います。
今日の失点についても蹴った山中を褒めるしかないというレベルのボールがセットプレーで入ってきてしまっただけで、他のシーンはしっかりと対応できていたと思います。
無失点で終えられていない試合ばかりですが、ボールへのプレスのかけ方や、守備のラインの構築の仕方が安定してきているので、こちらはそう遠くないうちに無失点で終えられる試合が増えてくると思います。
◆攻撃全体
メンバーガラチェンと言っても過言ではない状態のため、バイタルエリアでのコンビネーションがとれずに決定的なシーンを作れていない印象です。
勝てない、得点が取れない原因は、ほぼほぼそこに原因が集約されていると思います。
ビルドアップの部分とかラストパスの一つ前までは非常にチームとして意志が統一されてきて、ミスも少しずつ減っているし、相手守備を撹乱することもできているので、あとは選手通しでのどこにほしい、どこにいてほしいという細かい意志のすり合わせかなと思います。
本当に1点入るだけで劇的に変わるかもしれませんね。
◆チームとして目指す形
スタッツをみても、パス本数も浦和の倍ほどありましたが、決して横方向やマイナス方向ばかりではないのに、成功率80%に達しているため、ゲームを支配するという監督の目指す形はできるようになりつつあるのだと思います。
特に後半は失ったあともセカンドボールしっかりと拾って、次の攻撃に流動的に移れていたので、非常に良くなってきている部分だと思います。
あとはそこまでは誰がでても、当たり前のようにできるようになってくることが重要で、その上で違いを生み出せる選手が出てくると、一気に得点力も上がってくるのではないでしょうか。
さて今節は今シーズン初出場の選手も多かったので、
出場機会が少なかった選手を中心にピックアップします。
翔
ゲームの組み立てにおいて非常に有益なプレーをしていたと思います。
前述の通り、周りの選手との意思疎通がまだまだのため、ゴール前で決定的な仕事はできませんでしたが、降りてきてのポストプレーでチャンスに繋がりそうなシーンを演出していました。
サイドの選手を裏に抜けさせるためのポストプレーが秀逸であったため、これを繰り返していけばエヴェラウドからのスタメン奪取もできるかもしれません。
上田綺世
今日最もゴールに近かったのがこの男でしょう。
2度のゴール前でのヘディングシュートはしっかりと枠に飛ばしてほしかった。
ですが、サイドから精度の高いクロスを上げられる選手が増えているため、ピントがあってくれば今シーズン得点が劇的に増えるのではないでしょうか。
王子(白崎)
神出鬼没でバイタルエリアへの侵入の手助けできる貴重な選手であることを再確認しました。
ここから出場機会をどんどん増やしていって、昨シーズンのように得点やアシストを重ねてほしいところです。
杉岡
杉岡の投入で左サイドの守備が一気に安定しましたね。
押し込む展開の中で攻撃面での貢献が甘かったのは、移籍後初出場のため仕方ないでしょう。
永戸が攻撃力の高さを武器とするのであれば、杉岡は攻守両面での総合力の高さが売りの選手、ここから左サイドバックのスタメン争いが激化しそうです。
荒木くん
一人で局面を変えられるポテンシャルを感じました。
裕葵、優磨、安西を失って以降、個人での打開ができる選手が聖真くらいしかいなくなってしまい、昨シーズン後半から抱えている攻撃力の低下にストップを掛けてくれそうな存在に見えてきました。
決してドリブラーなわけではないのに、相手を一人剥がして前を向ける能力は特筆すべきものがあると思います。
中断期間で一回り体も大きくなり、染野くん共々どんどん活躍していってほしいです。
次節はホーム横浜です。
1週間時間があるためしっかりと選手間でのコミュニケーションを取りながら、試合に対して準備をしてほしいと思います。
苦しいシーズンスタートですが、アントラーズの勝利を願って次節も応援しています!!
ガンバレ鹿島アントラーズ!!
【選評】鹿島アントラーズ J1リーグ 第3節 ホーム札幌戦【リモートマッチ】
さてさて再開から過密日程のJリーグです。
前節から中3日での試合になります。
J1 第3節 ホーム札幌戦
鹿島 0-2 札幌
これで開幕3連敗。
得点が取れない状態も続いており、サポーターとしても耐え忍ぶ時期が続きますね。
2020明治安田生命J1リーグ第3節 鹿島アントラーズvs北海道コンサドーレ札幌 ハイライト
試合結果を総括すると、
まだまだやりたいことができていないなという印象ですね。
チームとしてもサポーターとしても、ある程度は予想していましたがまだ耐える期間が終わりませんね。。。
さて試合内容について入っていきましょう。
前節川崎に比べると、「全体的にスピードとテンポが遅いな」と感じました。
あれだけスピードとテンポが上がってこないとなかなかゴールには結びつかないだろうなと思ってしまいます。
梅雨時期で動きが鈍くなるのは仕方ないですが、まだ再開直後なので全選手にもうちょっと頑張ってほしいなと思わざるをえません。
◆GKついて
1対1を止めるファインセーブもありましたが、もともとゴール前で構えてシュートストップに優れたタイプのGKであるスンテは、ビルドアップとDFラインの裏のスペースの守備に対して向上させていく必要がありそうですね。
控えのGKである曽ヶ端もスンテと同様のタイプのため、沖くんや山田くんの台頭にも期待しています。
◆攻撃全体ついて
ザーゴ監督がコンセプトで言っていたうちの「スピード、テンポ」がまだまだできていないなという印象です。
一度いい縦パスが入ってもそのあとスピードが上がらなければフィニッシュまではいけないということがハッキリわかってしまうような攻撃が散見されましたね。
うまくセンターライン付近でテンポよくパス回したあとに裏へのパスというシーンで何度かチャンスも作れていたので、あとはショートパスでゴール前まで向かうシーンも増やしていってほしいところです。
◆選手交代について
今回は早めの時間での3枚替えに加えて、終盤には健斗も下げるという交代をしています。
全選手平等なチャンスがあることはもちろんのこと、過密日程を考えた交代をすでに実施していくというザーゴ監督の選手マネージメント意志なのでしょう。
このチャンスをしっかりと活かした選手がスタメンの座を射止めていくのでしょう。
さて今節は全体的にパッとしない印象ですが、
その中でも気になった選手をピックアップします。
永戸
左サイドバックのレギュラーは確定でしょう。
まだまだ守備での対応は怪しいときがありますが、チャンスの起点はほぼ永戸と言ってもいいくらい攻撃での貢献度が高いです。
篤人がアントラーズで守備力を大幅に向上させたように守備力が上がればリーグNo.1左サイドバックと言われる日も遠くないと思います。
犬飼
昨シーズンまでの不安定な印象からの脱却がみえつつあるなと思いました。
特に、DFラインが上がったことで攻撃でも守備でも効果的な動きが増えたなと思います。
最後の失点シーンの軽いタックルは相変わらず褒められたものではないですが、今日の試合はそれ以上に縦パスでの攻撃のスイッチ役としての仕事が非常によかったと思います。
ポジショニングや守備の対応の仕方含めてDF出身のザーゴ監督の指導の元能力を伸ばしていってほしいところです。
ヤス
再開後2試合でももっとも効果的なプレーを続けているのがヤスではないでしょうか。
セットプレーから決定的なチャンスを2度演出したこともそうですが、とにかく攻撃のスピードを上げるスイッチ的なプレーが非常に効果的です。
コンディション考えてもヤスをスタメンからみたいと思いました。
残念ながら得点のできないまま開幕3連敗となってしまいましたね。
次節はアウェー浦和ということで厳しい試合が続きますが、次こそは得点とともに勝利を掴み取ってほしいところです。
アントラーズの勝利を願って応援しています!!
ガンバレ鹿島アントラーズ!!
【選評】鹿島アントラーズ J1リーグ 第2節 アウェー川崎戦【リモートマッチ】
長い長いリーグ中断期間を経てついにJ1リーグが再開しましたね!
J1 第2節 アウェー川崎戦
初のリモートマッチの結果は、
鹿島 1-2 川崎
で残念ながらリーグ戦2連敗です。
【DAZN提供】2020 明治安田生命J1リーグ 第2節 川崎フロンターレvs鹿島アントラーズ_20200704_Game Highlights
試合結果を総括すると、
内容よりも判定に目がいってしまうという、典型的なJリーグの良くない試合だったと思います。
飯田主審は相変わらず基準がブレブレで、鹿島サポの視点からするとどう観ても不平等なジャッジと言わざるをえないシーンが多々ありましたね。
副審についてもオフサイドと谷口の染野に対する後ろからのチャージと2つのシーンが物議を醸しそうです。(こちらはDAZNのJリーグジャッジリプレイに期待)
さて試合内容について入っていきましょう。
この試合では、「中断期間でチームとしての成熟度がグンと増してきたな」と感じました。
チームとして、最終ラインが整っていたこと、選手間の距離が良くなってきたこと、速いテンポのパスが回るようになってきたこと、で攻守とも向上してきたと言えるでしょう。
◆最終ラインについて
残念ながら副審にオフサイドをとってもらえませんでしたが、ボールホルダーにチェックにいった篤人を基準としてしっかりラインが整っていたことからも、チームとして最終ラインのコントロールがしっかりとできているという印象でした。
ボールや相手の位置に合わせてしっかりとラインの上げ下げもできており、守備の安定感が増したなという印象でした。
◆選手間の距離について
川崎に中央から崩し切れるシーンをほとんど作られなかったことからも、選手同士の距離感がよく決定的プレーをさせるようなスペースを空けていないためでしょう。
守備のとき選手間の距離が近いことで、「奪ったあとすぐ近くの味方にパスをつけて攻撃を始動する」という形も随所に見られてきて。守→攻の切り替えも向上してきたなと感じました。
適切な距離感を作り出すポジショニングが、この中断期間で格段に向上したように見受けられまいた。
ただ距離感を意識するあまりか、2失点目のようにボールホルダーへのアプローチが遅れたことでピンチを招いてしまうというシーンもあったので、守備のときのボールへのアプローチとポジショニングのバランスは精度を上げていくしかないなと思いました。
(ま、2失点目については永戸の寄せが甘かったとはいえ、あのクロスを上げた家長とそのボールを完璧のコントロールして正確なシュートを決めた長谷川を褒めるべきですが)
◆速いテンポのパス回しについて
早い時間の失点もあり押し込まれるシーンも多かった前半に対して、後半はほとんど鹿島のペースだったと言ってもいいのではないでしょうか。
押し込み続けることができた大きな要因の一つが、速いテンポのパスが回るようになってきたためだと思います。
基準となる近い選手同士でのパススピードが昨シーズンに比べて格段に上がってきたように見えました。前述のように選手間の距離も適切になるようなポジショニングを意識して動けていることもあり、川崎の選手が鹿島のボールホルダーをプレスで引っ掛けられない状態を作り出せていたと感じました。
近い距離で速いテンポのパスが回せることで、裏へのパスやサイドチェンジも効果的になり、結果としてサイドからのクロスで決定的なシーンを何度か作り出せていました。
1試合通して相手を押し込む展開にできるようになるにはもう少し時間がかかりそうですが、チームとしての練度さえあがってくれば、1試合の多くの時間を相手陣内で戦うという試合も出てきそうだなと思いました。
◆選手交代について
もう一つ選手交代についても話をしておきたいと思います。
ザーゴ監督は先手をとりつつ5名の選手交代を迷わず使いました。5名の選手交代前後で感じたことは、選手の特徴の差はもちろん出るものの「チームの骨子となるポジショニングが全選手しっかりとできている」ということです。
中断期間中の戦術浸透がしっかりとできていた証でしょう。本日ベンチ入りできなかった選手についても同じような状態になっていれば、連戦を戦っていく上でも選手層の厚さが生きてくると思います。
シーズン開幕当初に考えていたよりも早い段階でチームの状態も上向きそうな予感です!
さて続いては恒例の今節の気になった選手です。
永戸
攻撃での魅力が素晴らしいですね。永戸のパスはほとんどがチャンスと紙一重だったと言ってもいいレベルだと思います。
近い距離でのパス回しも正確で、多種多様なクロスでゴール前のいい場所にパスがでていました。
あとはゴール前に入る選手とわかりあえてくればアシスト量産しそうな印象です。
エヴェラウド
篤人のピンポイントクロスは決めてほしかったが、フィジカルコンディションが上がってきて実力の片鱗が見えてきました。
ゴール前でのシュートやポストプレーがメインの選手だと思っていましたが、突破力が非常に魅力的ですね。
ブラジル人らしくスロースターターなのか、まだ最後のピントがあっていない感じですが、暑くなってくるこれから爆発してほしいところです。
健斗
中断期間を経てポジショニングが非常に良くなったと思います。
もともと守備のときのポジショニングは絶品でしたが、それが攻撃中でもよくなってきましたね。
レオや永木との関係も状況に応じて、縦になったり横になったりとダブルボランチが非常に絶妙な連携を取れていたことが、チームを攻守両面で安定させていたと思います。
染野くん
残念ながらポストを叩いてしまいましたが、しなやかで強烈なシュートはその精度も高そうです。
ボールの受け方もうまいし、ゴール前で決定的なところに飛び込むポジショニングも素晴らしい。2年前の選手権で観た衝撃以上に衝撃を受けました。
荒木くんといい本当に今年の新人はレベルが高い。染野くんも前線のポジション争いにしっかりと入っていける実力を証明してくれたと思います。今シーズンこれからが楽しみな選手ですね!
(谷口の後ろからのチャージで怪我しなくて本当によかった)
◆最後に川崎の印象について少々
システムを4-3-3に変えてきたことで、両ウィングからの攻撃は速攻でも遅攻でも非常に強力な武器になりそうだなとは思いました。
ただ、そのせいで中央でショートパスを回すための人員が減っていて、川崎本来のショートパスで相手を崩す形が弱くなってしまっているように見えました。
とくに大島の周りに選手が少ないことで彼の良さがあまり出ていなかったように思います。(私の持論では大島は半径10mの範囲ではスーパーな選手)
サイド攻撃にしても、家長と長谷川は非常によかったですが、交代で入った齋藤学と旗手はそこまでインパクトを残せた感じではなかったので、川崎は連戦でスタメンを変えたときにどれだけ踏ん張れるか、というところが今シーズンのポイントかなと思います。
残念ながら今節も勝利を掴むことができませんでしたが、次はホーム我らがカシマスタジアムでの試合です。
スタジアムにはいけないけどサポみんなで画面越しに応援しましょう!
ガンバレ鹿島アントラーズ!!
【選評】鹿島アントラーズ トレーニングマッチ 町田ゼルビア戦
Youtube公式での45分x4本 フル放送「鹿ライブ」という初の試みでしたね。
全選手のプレーが観れて開幕に向けて盛り上がってきましたね!!
中田浩二C.R.O.の解説も内部事情もモリモリで長い時間でしたが飽きない放送でした。
【鹿島アントラーズ】6/20 トレーニングマッチ vs FC町田ゼルビア
あくまでも再開に向けたトレーニングマッチで結果が全てではないですが、
鹿島 1-0 町田
1本目:0-0
2本目:0-0
3本目:1-0 (オウンゴール)
4本目:0-0
登録のフィールドプレイヤー全選手(+ユース選手)が出場して無失点ということで、開幕2週間前としては上々の結果ではないかと思います。
ただ解説でも言っていましたが、Super Chatで一番盛り上がったのが曽ヶ端のセーブのシーンというのはちょっと寂しかったですね(笑)
総評:
180分で得点がオウンゴールの1点だけというのは寂しいですが、チームとしての守備がオーソライズされていて、J2町田相手とはいえほぼピンチらしいピンチも作られなかったというのが一番の収穫でしょう。
もう一つ非常にポジティブだったのが、怪我人なく開幕を迎えられそうなこと、でしょうか。
ここ数年、あまりの過密日程で怪我人の絶えなかった我らがアントラーズですが、ここに来て全選手が揃ったことは非常に喜ばしい限りです。
守備:
今シーズン初戦から中断前までにはできていなかった、攻撃時の守備に対するリスクマネージメントができていたことが大きなポイントだと思います。
中断期間中にリモートも使った戦術浸透を図っていた効果なのでしょう。
引いて守る町田に対して、ボールロスト後のリカバリーがしっかりとできていたことが、無失点につながっていたと思います。
誰が出てもこの守備ができることが、チーム構築の最優先項目だと 思っていたので、中断期間さまさまですかね。
攻撃:
こっちは、守備に比べるとまだまだ成熟の余地がありますね。
ボールをつなぐということに意識が行き過ぎているのか、全体的に近い位置での各駅停車感が否めない印象でした。
3本目の途中からのように、受ける位置として相手の裏のスペースも積極的に使えるようになるともっとゴールに迫るシーンが増えるかなと思います。
ただし、全体練習再開から時間もあまり経っていないので、ここは時間が解決してくれるかなと思います。
さてここからはいつもどおり気になった選手を取り上げます。
選手の呼び方を主が普段呼んでいる呼び方にしています。あしからず
◆聖真
気づけばチャンスには土居聖真、といういいときの聖真が戻ってきましたね。
昨シーズン終盤に痛めていた怪我も治り、本調子に近づいてきた印象です。
ザーゴ監督のいう縦に速い攻撃のクオリティを上げるためには、誰が前を向いて持ったらスイッチを入れるというチームとしての意思統一が必要だと思います。その誰かは聖真しかいないはず!リーグMVP取るくらいの活躍を聖真には期待しています!
◆篤人
ようやく戻ってきた感がでてきましたね!
この人も怪我を癒やすという意味で中断期間が非常にプラスに働いた一人でしょう。
ゲームの流れを読む力、抜群のポジショニング、ゲームメイク力と、やはり日本人のSBではNo.1の実力なことは間違いなし。ユキと広瀬という強力なライバルとともに右サイドを支配してほしいですね!
◆小泉
いい意味で驚かされました。攻撃ではボールサイドに頻繁に顔を出し、守備ではリスクマネージメントのできたポジショニングでカウンターの目を摘む。ザーゴ監督の求めるプレーができていたのではないでしょうか。
あとは攻撃にスイッチを入れるパスの精度ですかね。ここはチーム全体の課題といった感じですが、小泉にも頑張ってもらいたいです。
ボランチは健斗、レオ、永木に加えて王子(白崎)もいる激戦区ですが、小泉起用の試合は確実に増えると思いました。
◆染野くん
期待の新人がまた一人その実力を見せてくれました。
選手権前から負っていた怪我も癒えて、いよいよ選手権得点王の実力がベールを脱ぎ始めましたね。
テクニックがあり、ポジショニングも絶妙で2列目に降りてきながらゲームメイクにも参加できることから、今は典型的なセカンドトップタイプの印象です。
FWとしてすごいなと思う点は、とにかくシュートが上手い。力みのないフォームから力強い正確なシュートが彼の一番の持ち味ですかね。日本人ではあまりみたことがないレベルだと思います。
早い段階でレギュラー争いに絡んでいきそうな印象です。荒木くんといい、松村くんといい、今年の新人は本当に期待大ですね!
◆上田綺世
決定的なチャンスをキーパーに当ててしまったことはマイナスでしたが、体が一回り大きくなりボールが収まるようになってきたことで、ブレイクの予感がします。
持ち前の裏のスペースへの飛び出しも、縦に速い攻撃では非常に有用に使われそうなこともあり、昨シーズンよりも決定的なチャンスが増えそうです。
ひたすらシュート決定力を上げることに集中すれば、一気にゴールが増えるのではないでしょうか。
◆ユース船橋くん
パススピードと視野の広さが非常によかったですね。
岳のようなボランチになれそうなポテンシャルを感じました。将来が楽しみです!
来週のトレーニングマッチを終えればついにJ1も再開です。
再開初戦の相手も因縁の川崎に決まって、サポーターとしてのテンションも上がってきました!
いくぞアントラーズ!!
読んでくださった皆様ありがとうございました。