【選評】鹿島アントラーズ J1リーグ 第7節 ホームFC東京戦【有観客試合】
忙しくて湘南戦を飛ばしてしまった上に、試合から時間空いてしまいましたがホームFC東京戦について語りたいと思います。
J1 第7節 ホームFC東京戦
鹿島 2-2 FC東京
運にも見放され続けている状態で引き分けですが、
チームの内容は非常に向上していると感じました。
鹿島アントラーズ2-2FC東京 J1リーグ 第7節 2020年7月26日
試合結果を総括すると、
ついにメンバーも固まりだして、やりたいサッカーが実現てきたという印象です。
◆守備全体
言うことは唯一つ。セットプレーの守備を改善せよです。
ゾーンディフェンスを採用していますが、各自の守備範囲とマーカー受け渡しが定まっていない印象です。
選手交代が多い今シーズン、ゾーンであれば交代直後のマークの確認等が不要であることから、誰が出ても守り方の意思統一されていれば守備が安定する要素はあると思いますが、さすがにうまく行かなさすぎだと思います。
選手の対人空中戦が弱いわけではないので、マンツーマンに変えてしまうというのも一つの解決策だとは思います。
この辺は監督の嗜好もあると思うので、もう少し様子見という感じでしょうか。
ただしここまで、ミス絡みとセットプレーを除くと失点は、川崎戦の長谷川に決められたゴールだけ。
ミス絡みは徐々に減ってきているので、セットプレーの守備が改善すれば劇的に勝率が上がると思います。
◆攻撃全体
2点ともそれぞれ別の観点で狙い通りのゴールだったと思います。
1点目は、中盤でのボール奪取から、パスを繋いでピッチ全体を広く使った縦に速い攻撃でした。
これも各自のポジショニングの良さと守から攻への切り替えの早さがつまった、狙い通りの展開だっと思います。
2点目は、開幕からずっとやりたかった引いた相手をポジショニングとパスでずらして斜めに走り込んだ選手へのクロスからのゴールという、主導権を握ったまま奪えた素晴らしい攻撃だったと思います。
こういうゴールがでてきたのは、各選手が自然にポジショニングとダイレクトパスをできるようになってきたからだと思います。
継続してゴールを積み重ねてほしいですね!
◆選手交代
再開後初めて交代カード使い切らなかった試合でした。
過密日程かつ綺世の負傷離脱というのもありますが、5枚のうち3枚しかカードを使えなかったという印象です。
監督が迷わずカードを使い切れるくらい、スタメンと控えのレベル差がなくなって行くことを期待しています。
さて残念ながら結果はドローでしたが、非常に収穫のある試合でした。
今週のピックアップ選手を紹介します。
ヤス
サッカーIQと基礎技術の高さを魅せつけるようなプレーだったと思います。
運にも見放されて、残念ながら本人はゴールとなりませんでしたが、プレー全体通して適切なポジショニングに、高いボールキープ力、正確なパスとヤスの良さが存分に出ていました。
前々から相性はいいと思っていましたが、ザーゴサッカーを1番に理解して実践できているのがヤスなのだと思います。
多くの選手がヤスのレベルに上がってこれるように、チーム全体を引っ張っていってもらいたいですね!
エヴェラウド
段々とコンディションが上がってきていよいよ本領発揮といったところでしょうか。
得点シーンでは、ストライカーらしい素晴らしいマークの外し方と、強烈なヘディングを見せてくれました。
守備にも積極的に顔を出すようになってきてもいるので、当分はエヴェラウドに左サイドは任せていけそうですね。
聖真
湘南戦のリベンジとも言うべきシーンでしっかりと決めてくれました。
エヴェラウドもそうですが、ポゼッションしている逆サイドの選手が斜めにゴール前に入ってくるというのは狙いなのでしょう。
決めきる技術も流石ですが、動き方が素晴らしかったと思います。
あとは右サイドメインなのであれば、SBとの連携をもっと強化していけば聖真からのチャンスというのも増えそうだなという印象です。
右SBの広瀬はもっと迷わず聖真に頼っちゃっていいと思います笑
広瀬
横浜線に続き、素晴らしいクロスからのアシストでしたね。
守備でも後手をとってしまうシーンはあるものの、周りと連携してうまく守れていたと思います。
攻撃では、マリノス時代の中に入っていくプレーからワイドに縦にというポジショニングの違いにもなれてきて、全体のバランスが取れるようになってきたと思います。
篤人やユキが控える右SBですが、がんばってこの調子を維持してほしいですね。
次節は遂に西日本に遠征してのアウェー大分戦です。
昨シーズン開幕で負けた相手なので、気を引き締めて勝利を目指してほしいです!
ここから勝利を積み重ねていきましょう!!
ガンバレ鹿島アントラーズ!!