【選評】鹿島アントラーズ J1リーグ 第5節 ホーム横浜FM戦【有観客試合】
再開後初のカシマスタジアムに観客動員した試合です。
J1 第5節 ホーム横浜FM戦
鹿島 4-2 横浜FM
ついにこのブログで勝利をお届けすることができます!
待望の今シーズン初勝利!
選手スタッフのみなさん本当におめでとうございます!
そしてありがとうございます!
さてここからは冷静にいきたいと思います笑
試合結果を総括すると、
いい守備からのスピード感ある攻撃というザーゴ監督の狙いがしっかりと現れた試合だという印象です。
◆守備全体
中盤中央とDFラインがしっかりとマリノスの攻撃の芽をつんでいたことで、マリノスらしい攻撃はかなり潰せていたと思います。
もともとフィジカルコンタクトに強いアントラーズの選手としては、今シーズンのレフェリングの基準であるフィジカルコンタクトに対する笛を吹きすぎない、という部分が良い方向に働くと思っていましたが、まさにそのような試合だったと思います。
公平に少しぐらいの接触では笛を吹かないジャッジを通した西村主審もゲームを面白くしてくれた要因の一つだと思います。
2失点については、正直ゴールを決めたマルコスジュニオールを褒めるしかないですね。
寄せが甘かったところもないわけではないですが、マルコスジュニオールでなければゴールまで届いていないと思います。
このような失点をなくすためには、ひたすら対人守備に対する個々人のレベルアップが重要だと思います。
◆攻撃全体
ようやく攻撃時の選手たちのほしいところ、出したいことろの意思疎通ができてきたのではないでしょうか。
勝利後インタビューで綺世もエヴェラウドから「縦に突破したときはファーで待て」と言われていたよいうように、2人の間の約束を守ったことでゴールに繋がったと思います。
綺世の2点目とエヴェラウドの得点も、二人の特徴や動き方をパスを出した広瀬とアラーノがしっかりと理解していたからこそピンポイントでクロスが通ったのだと思います。
今節はパスサッカーを貫く横浜FMに対して、中盤でのハードな守備と奪ってからスペースを使った速いカウンターという、一つの攻撃のねらいが噛み合ったからこそ4得点につながったと思いますが、 同じような速い攻撃を引いてスペースを消してくる相手に対しても、残された狭いスペースでできるようにしてくことが本当の狙いだと思います。
ひたすらコミュニケーションとボールプレーの精度UPを図っていくことが重要だと思います。
さて今シーズン初勝利かつ快勝ということでちょっと多めに選手をピックアップします。
綺世
待望の初ゴールを含む2得点でチームに勢いをつけてくれたと思います。
前述の通り、チームメイトにしっかりと自分の特徴を伝えられていて、どこにパスを呼び込むかを理解しているからこそのゴールだったと思います。
サイドでボールを持った方が特徴が生きるエヴェラウドとアラーノ、縦関係を貫いたヤスとの関係性含めて、綺世自身はゴールに直結する動きに集中できる組み合わせだったことも良かったのだと思います。
ただ要求高くはなりますが、ほかにも2回は決定機があったので、両方とも決めるくらいのストライカーを目指して成長していってほしいです。
エヴェラウド
左サイドの方が圧倒的に良さが出る選手ですね。
得点シーンでのポジショニングもよかったですが、それよりもサイドから仕掛けてチャンスを作るプレーのほうが評価に値すると思います。
カットインからの右足ミドルという強烈な武器があるために、縦への突破からのクロスというパターンも生きてくるので、中央でポストプレーをしているより生き生きしている印象でした。
突破力とキープ力も高いため、攻撃の起点になっていたので当分は左サイドに固定してしまってもいいと思います。
王子
抜け目のないパスカットからのダイレクトループは才能を魅せつけるようなプレーでしたね。
ヤスもですが最終ラインからの楔のパスを失わずにキープしたり、味方に落としたりする技術があるので、ザーゴサッカーにおけるセカンドトップに適した選手だと思います。
ゴール前でのアイディアも豊富なので、一気に序列を上げていきそうです。
レオ
攻守においてMVP級の働きだったと思います。
守備では、相手のキーマンであるマルコスジュニオールを健斗と二人でしっかりと抑えるだけでなく、危険地帯に顔を出しては相手の攻撃の芽をつむというレオらしいいい守備がでていました。
攻撃では、早くて効果的なパスで攻撃を組み立てるという、これまでの個人での打開とは異なるレオの魅力がでていて非常によかったと思います。
やっぱりボランチが攻守に躍動するとチームは安定するというお手本だったと思います。健斗と永木とともにこの調子を継続させてほしいです。
永戸
前にエヴェラウド、対面に仲川という難しい状況でしたが、試合通して効果的な守備ができていたと思います。
相変わらず対人での対応に甘さがありますが、ポジショニングのよさと素早い出足で横浜の武器である右サイドの攻撃をよく防いでいたと思います。
今日は対面が仲川であったため、リスク管理の観点でも守備的に振る舞ったのだと思いますが、その判断に関しても非常によかったと思います。
ただこのレベルの右サイドのアタッカーはJリーグ見渡しても横浜FMの仲川と川崎の家長しかいないので、ここまで守備的にしなければ行けない試合はもう当分ないでしょう。
次節以降はエヴェラウドとの縦関係での攻撃力についても楽しみの一つですね。
次節はアウェー湘南です。
いい流れを継続させて勝利を積み重ねてほしいですね!
ここから巻き返して行きましょう!!
ガンバレ鹿島アントラーズ!!