【選評】鹿島アントラーズ 2016 CWC決勝 レアル・マドリー戦
コロナ渦でJリーグも中断を余儀なくされていたためご無沙汰でしたが、2016 CWC決勝の再放送を観て久しぶりに筆を取ることにしました。
まず再放送してくださった日テレG+さん
本当にありがとうございました!!
なによりさんまなしでの放送というのがすごくよかったと思う鹿サポは非常に多いのではないのでしょうか
2016 CWC決勝 レアル・マドリー戦
結果は御存知の通り、
鹿島 2-4 R・マドリー
でやはり何度観ても悔しい敗戦ですね。
ただ一周回って、冷静に試合を観戦することができて(当時はついついアツくなっちゃってましたからね)、鹿島側についてもレアル側についても相変わらずの個人的な見解を述べていきたいと思います。
全体としての感想ですが、「何度観ても悔しい」の一言に付きます。
タラレバですが、相手ゴールマウスに迫ったシーンの一つでもゴールに入っていればと思わずにはいられません。
鹿島については、昌子の守備力、曽ヶ端のセービング、岳の攻撃センスの3つが特に光った試合だったと思います。
◆昌子の守備力
R・マドリーの攻撃に対して、ことごとく立ちはだかったと言っても過言はないのではないでしょうか。
C・ロナウドとの一対一を止めたシーン然り、とにかくレアルの縦に速い攻撃に対しても慌てずにしっかりと対応、分厚い波状攻撃に対してもPAでしっかりとブロック、相手のシンプルなクロスも跳返して、鹿島のゴール前に立ちふさがっていました。
もう本当にこの時点で日本人No.1と言っていいレベルの守備力を誇っていたと思います。
◆曽ヶ端のセービング
互角と言っていい戦いに持っていけたのはすべて曽ヶ端のおかげだと思っています。
ただただ凄かったとしか言えないです。ゴール前での決定的なシュートを何度も止めたセービングがチームを支えたのは間違いないでしょう。
◆岳の攻撃センス
素晴らしい2得点で見せたゴール前でのプレーも凄かったですが、中盤でのゲームメイク力が魅力の選手だなと再確認させてもらいました。
セルヒオ・ラモス、ヴァラン、カゼミーロで構成される中央の守備ブロックに対して、一列低い位置で適確にボールを受け、勝負できる位置にいる選手にボールを配給できるポジショニングの良さと視野の広さは、彼の良さだなと思います。
本当に当時の岳は観ていてワクワクさせてくれる選手だったなと改めて思いました。
R・マドリーついては、中盤の3人が半端ないにつきますね。
トラップ、パス、ドリブル、シュートどれをとっても1級品ですが、なにもよりも半端ないと思ったのはセカンドボールを拾うポジショニングの良さですね。
鹿島が必死に跳ね返したボールをとにかく拾う、どこに弾いてもモドリッチっていうぐらい拾う。しかもその後のプレーが正確だからレアルの攻撃がずっと続く印象でした。
小柄だけど決して華奢ではない。
日本からもこんな選手が出てほしいと思うばかりです。
◆カゼミーロ
どこから攻めてもカゼミーロっていうぐらい危険なポジションを察知して潰してくる相手にとって本当に嫌な選手だと思います。
ヴァラン、ラモス、カゼミーロで形成される守備のトライアングルは相手にとって脅威としか言いようがないですね。どうやって中央崩すんだ。。。っていうレベル
世界No.1の守備的MFという評価も納得です。
◆クロース
当時は印象薄かったですが、冷静に見返すと正直クロースがレアルの中盤で一番重要な選手ですね。パス成功率90%超えていたんじゃないでしょうか。
プレッシャーを受ける味方の近くに行きパスを受け、受けたと思ったら比較的スペースに余裕のある選手にパスを出す。シンプルだけと適確なプレーがチームを安定させるというお手本のような選手ですね。
モドリッチほどのテクニックやスピードはないし、カゼミーロほどの守備力もないけど、クロースがいないほうがチームとしては痛手だろうなと思います。
モドリッチとカゼミーロもですが、5年近くレアルの中盤に君臨する所以を見せてもらえました。
楽しい試合をまた見れて、今日は大満足です。(悔しさはありますが・・・
新型コロナの影響で延期されていたJリーグの再開日程もついに決まり、我らがアントラーズもチームとして再始動したという嬉しいニュースも入ってきています。
2020のチームが2016のチーム以上のチームになってくれることに期待しています!
ガンバレ我らが鹿島アントラーズ!!
読んでくださった皆様ありがとうございました。
リーグ再開したらまた会いましょう!