【選評】鹿島アントラーズ 2016 CWC決勝 レアル・マドリー戦
コロナ渦でJリーグも中断を余儀なくされていたためご無沙汰でしたが、2016 CWC決勝の再放送を観て久しぶりに筆を取ることにしました。
まず再放送してくださった日テレG+さん
本当にありがとうございました!!
なによりさんまなしでの放送というのがすごくよかったと思う鹿サポは非常に多いのではないのでしょうか
2016 CWC決勝 レアル・マドリー戦
結果は御存知の通り、
鹿島 2-4 R・マドリー
でやはり何度観ても悔しい敗戦ですね。
ただ一周回って、冷静に試合を観戦することができて(当時はついついアツくなっちゃってましたからね)、鹿島側についてもレアル側についても相変わらずの個人的な見解を述べていきたいと思います。
全体としての感想ですが、「何度観ても悔しい」の一言に付きます。
タラレバですが、相手ゴールマウスに迫ったシーンの一つでもゴールに入っていればと思わずにはいられません。
鹿島については、昌子の守備力、曽ヶ端のセービング、岳の攻撃センスの3つが特に光った試合だったと思います。
◆昌子の守備力
R・マドリーの攻撃に対して、ことごとく立ちはだかったと言っても過言はないのではないでしょうか。
C・ロナウドとの一対一を止めたシーン然り、とにかくレアルの縦に速い攻撃に対しても慌てずにしっかりと対応、分厚い波状攻撃に対してもPAでしっかりとブロック、相手のシンプルなクロスも跳返して、鹿島のゴール前に立ちふさがっていました。
もう本当にこの時点で日本人No.1と言っていいレベルの守備力を誇っていたと思います。
◆曽ヶ端のセービング
互角と言っていい戦いに持っていけたのはすべて曽ヶ端のおかげだと思っています。
ただただ凄かったとしか言えないです。ゴール前での決定的なシュートを何度も止めたセービングがチームを支えたのは間違いないでしょう。
◆岳の攻撃センス
素晴らしい2得点で見せたゴール前でのプレーも凄かったですが、中盤でのゲームメイク力が魅力の選手だなと再確認させてもらいました。
セルヒオ・ラモス、ヴァラン、カゼミーロで構成される中央の守備ブロックに対して、一列低い位置で適確にボールを受け、勝負できる位置にいる選手にボールを配給できるポジショニングの良さと視野の広さは、彼の良さだなと思います。
本当に当時の岳は観ていてワクワクさせてくれる選手だったなと改めて思いました。
R・マドリーついては、中盤の3人が半端ないにつきますね。
トラップ、パス、ドリブル、シュートどれをとっても1級品ですが、なにもよりも半端ないと思ったのはセカンドボールを拾うポジショニングの良さですね。
鹿島が必死に跳ね返したボールをとにかく拾う、どこに弾いてもモドリッチっていうぐらい拾う。しかもその後のプレーが正確だからレアルの攻撃がずっと続く印象でした。
小柄だけど決して華奢ではない。
日本からもこんな選手が出てほしいと思うばかりです。
◆カゼミーロ
どこから攻めてもカゼミーロっていうぐらい危険なポジションを察知して潰してくる相手にとって本当に嫌な選手だと思います。
ヴァラン、ラモス、カゼミーロで形成される守備のトライアングルは相手にとって脅威としか言いようがないですね。どうやって中央崩すんだ。。。っていうレベル
世界No.1の守備的MFという評価も納得です。
◆クロース
当時は印象薄かったですが、冷静に見返すと正直クロースがレアルの中盤で一番重要な選手ですね。パス成功率90%超えていたんじゃないでしょうか。
プレッシャーを受ける味方の近くに行きパスを受け、受けたと思ったら比較的スペースに余裕のある選手にパスを出す。シンプルだけと適確なプレーがチームを安定させるというお手本のような選手ですね。
モドリッチほどのテクニックやスピードはないし、カゼミーロほどの守備力もないけど、クロースがいないほうがチームとしては痛手だろうなと思います。
モドリッチとカゼミーロもですが、5年近くレアルの中盤に君臨する所以を見せてもらえました。
楽しい試合をまた見れて、今日は大満足です。(悔しさはありますが・・・
新型コロナの影響で延期されていたJリーグの再開日程もついに決まり、我らがアントラーズもチームとして再始動したという嬉しいニュースも入ってきています。
2020のチームが2016のチーム以上のチームになってくれることに期待しています!
ガンバレ我らが鹿島アントラーズ!!
読んでくださった皆様ありがとうございました。
リーグ再開したらまた会いましょう!
コロナウイルス影響
かれこれJ1の試合が延期になってから1ヶ月を越えてしまいましたね。
1ヶ月の間に世界の情勢も激変して、世界中で経済活動が停滞する危険な事態になっています。
そんな中、まだまだ日本はマシな方とは言えますが、アメリカやヨーロッパの状況も明日は我が身。
いつ外出禁止が出てもいいように、2週間は過ごせるだけの備蓄を蓄えておいた方がいいと思います。
ヨーロッパでは選手は自宅待機の状況ですが、Jリーグはトレーニングができている状況で、我らがアントラーズとしては、新戦術を落とし込む上で災い転じて福となす、といった感じですね。
一刻も早い状況の好転を祈りつつ、各自が感染拡大させないように気をつけて生活して行きましょう!
【選評】鹿島アントラーズ J1リーグ 第1節 アウェー広島戦
少し遅くなりましたが、ついに今年もJ1リーグが開幕しましたね。
J1 第1節 アウェー広島戦
結果は、
鹿島 0-3 広島
で残念ながら公式戦3連敗です。
この結果に厳しい鹿島サポも、まだ序盤だからと優しい鹿島サポもいると思います。
私はというと前にも述べたように、GW前までは新戦術の習熟とメンバー間の連携強化の期間だと思っているので、まだ見守っている段階です。
3連覇を達成したオリヴェイラ監督のチームも最初はいきなり3連敗でしたし、まだまだシーズン始まったばかりでですから、1試合くらいでは一喜一憂しませんよ。
J1リーグはDAZNで見れるので今回はフルタイム観戦しています。
【公式】ハイライト:サンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズ 明治安田生命J1リーグ 第1節 2020/2/23
この試合を一言で言えば、「チームとしての成熟度の差がでた」に尽きると思います。
たらればですが、動画20秒からの2連続でポストを叩いたシーンが決まっていれば、全く違った試合になっていたでしょう。
さて総括してまずは失点シーンについて、
◆1失点目
自陣深いところでプレーに対する習熟度が低かったにつきますね。
健斗のミスですが、相手を受けて背負ったときにどのようにつなぐか、周囲のDFはパスを受けることと、奪われた場合のリスクマネジメントと、両立したポジショニングが求められますね。
ただ、ここは時間が経てば精度が上がってくると思います。
◆2失点目
フォアチェックをかわされたときのカウンターへの対応の守備をどうするのか。これはザーゴ監督のやり方が問われるシーンだと思います。
一つの解決策は、個の力で守りきれるだけのDFの選手を起用する。かなと思います。
あのリバプールでさえ、ファン・ダイクの守備力に頼っているところはあるので、カウンター対策として守備力に長けたDF(鹿島で言えばブエノ)を起用するのがセオリーかと思っています。
◆3失点目
これも1失点目とほぼ同じ。
中盤のあの位置でドリブルして奪われた名古のミスですが、奪われることは起こり得ることなので、攻守における周囲のサポートの精度をあげていくしかないですね。
続いてチームの攻守全体について、
◆攻撃面
高い位置で奪ってからのカウンター、引いた相手に対してポゼッションからの裏へのパスでサイドを崩すプレーとザーゴ監督のやりたいことが見えてきた印象です。
あとは、押し込んでも点を取れないときに流れを変えるセットプレーの精度も上げていかないといけないかなと思いました。
◆守備面
ハイプレスは非常に見応えもあり一定の効果も出せていましたが、カウンター対策はまだまだですね。
失点シーンの総括で述べたように、チームの守備の安定にはビルドアップ力がまだまだであったとしてもブエノを使ったほうがいいかなと思います。
最後に出場した選手の中から良くも悪くも気になった選手をピックアップします。
町田
2失点目のときの寄せの甘さは改善すべきですが、CBからのビルドアップという面では非常に貢献度が高かったと思います。
一発で裏に抜け出すパスや、精度の高い縦パスで攻撃の起点になっていました。
今回のプレーを見る限り、現状ザーゴ監督の中ではCBの一番手のようなので、急激な成長に期待ですね。
関川くん
町田と同様に3失点目の寄せの甘さは改善すべきですが、J1デビュー戦とは思えないくらいしっかりとしたプレーができていたと思います。
ビルドアップ能力の高さは見せてくれたので、あとはセットプレーでの得点力にも期待したいですね。
今シーズンは出場機会が増えそうなので、早くJ1のスピードと強度になれて鹿島を背負って立つCBに成長してほしいです。
エヴェラウド
ポストプレーが一流であることは見せてくれました。
あとは自慢の決定力が火を吹くのを待つばかりですが、得点が取れない試合が続くとあとに控える上田や染野に ポジションを奪われる危険ありですね。
ファン・アラーノ
最初のシュートを決めていればヒーローだったのに。。。
献身的な守備やボールを持ったときのセンスの高さは感じましたが、まだまだ日本のサッカーに慣れていない印象は拭えないですね。
早くセルジを忘れさせてくれるレベルの活躍を期待しています。
荒木くん
篤人以来の高卒新人の開幕戦出場を勝ち取った実力は本物ですね。
岳や裕葵のデビュー戦も衝撃でしたが、荒木くんも負けず劣らずの衝撃でした。
とにかく基礎技術が高い。特にトラップとパスの基本のレベルが非常に高いですね。視野の広さも相まってなんでもできる選手と言っても過言でないレベル。
今後が非常に楽しみな選手ですね!
新型コロナの影響で次の試合はだいぶ先になってしまいますが、チーム戦術を熟成させられるという意味では、鹿島にとってはプラスに働きそうです。
シーズンはまだまだこれから、ガンバレ我らが鹿島アントラーズ!!
好きなサッカー選手を語ろう【ヨーロッパ選手編①】
今回は、私の好きなサッカー選手について語りたいと思います。
不定期連載企画の記念すべき第1回はヨーロッパの選手から
ベルギー代表/レアル・マドリー所属
エデン・アザール選手
人気サッカーゲームFIFA20の表紙にもなった選手ですね。
2018年のロシアワールドカップで日本と対戦したベルキー代表のキャプテンで、日本人の方にも馴染みがあるかもしれません。
かくいう私もロシアW杯で彼の虜になりました!
選手としての一番の特徴はドリブルで間違いありませんが、決して体格がいい方ではないにも関わらず、スピード、フィジカル、献身性といった現代サッカーで必須な能力をきちんと備えており、決してただドリブルが上手いだけの選手ではありません。
しかもドリブラーとしての能力もそんじょそこらのドリブラーとは違います。
アタッキングサードでの彼のドリブルは相手チームにとって常に脅威であると言えるでしょう。
↓アザールの異次元ドリブルプレー集はこちら
【超緩急ドリブル】アザールの異次元ドリブル集&解説 1080p
しかし、私の考えるアザールの凄いところは、「チームプレーとしてのドリブルができる選手だ」というところです。
ロシアW杯のブラジル戦を観たときは衝撃でした。
ビハインドで総力戦で攻め立てるブラジルに対して、必死で弾き返すベルギー守備陣。
その中であえてハーフウェイライン付近から下がってこなかったアザールは、クリアされたボールを拾い、必死にボールを奪いに来るブラジルDFに対してたった一人でボールをキープ、それどころか相手陣内までドリブルで運んでいき味方がラインを上げる時間をかせぐという離れ業を何度もやってのけていたのです。
ボールを持ち続けるドリブルは、どうしてもエゴイスティックなプレーに映ってしまいがちですが、状況に応じた的確な判断力、ボールを失わないだけの技術、フォア・ザ・チームの精神、が揃えばチームプレーなのだと思わされました。
アザール選手のプレーを見るときは、 相手ゴール前だけではなく、自陣やハーフウェイライン付近でのドリブルに注目すると、もっと彼のプレーを楽しめるかもしれません。
【感想】鹿島アントラーズ ルヴァンカップGS アウェー名古屋戦
ルヴァンカップGS 第1戦 アウェー名古屋戦
結果は、
鹿島 0-1 名古屋
で残念ながら公式戦2連敗を喫してしまいましたね。
ただ、GW前までは新戦術の習熟とメンバー間の連携強化の期間だと思っているので、この結果で一喜一憂はしなくていいかなと思います。
さてJリーグ公式のYoutubeをみた感想を述べさせていいただきます。
(スカパーサッカーチャンネルに登録していなので、フルタイムは見れませんでした。。。)
【公式】ハイライト:名古屋グランパスvs鹿島アントラーズ JリーグYBCルヴァンカップ GS 第1節 2020/2/16
失点はアンラッキーでしたね。蹴ったマテウスを褒めるしかない。
直接FKの原因となった三竿のファウルも別の動画観ましたが、雨のピッチでスリップしただけに見えたので、ファウルは仕方ないとしてもイエローは厳しい判定ですね。
攻撃は、一人飛び越して奥に出したり、選手間の距離を詰めて1タッチ2タッチでドンドン前に行ったりと、ザーゴ監督のやりたいサッカーが垣間見えた感じでしたね。
一番のチャンスであった動画15秒からの和泉のシュートシーンは、「前線からのプレスで奪って縦に速い攻撃」のイメージ通りだったのではないでしょうか。
動画1分30秒からの広瀬のシュートシーンのような、「プレスバックからのポゼッションで崩しに行くプレー」で主導権を握れるシーンが増えてくれば得点も期待できそうです。
守備は、まだまだ奪いに行くところの意思統一ができていない感じでしょうか。
プレスに行く中盤の選手と最終ラインとの距離感が空きすぎていたので、「ライン間のコントロールの精度UP」が必要と感じました。
最後に出場した若鹿たちについて、
関川くん
ハイライトを見る限り堂々としたプレーをみせていたようでした。
フィード力が高いので、組み立ての部分で違いをみせられればスタメンも見えてくるかもしれません。
荒木くん
能力は非常に高いですね。動画1分50秒からのプレー1つを見ても、スペースを見つける力、ボールコントロール、視野の広さ、パスの正確性と高校生とは思えないくらいです。篤人以来の高卒新人開幕スタメンも現実味を帯びてきた印象です。
松村くん
デビュー戦で一発レッドは苦い思い出になってしまったでしょう。
ただ、あのプレーも本人の積極的にゴールに向かう姿勢の結果。あれではプロのゴールキーパーには取られてしまうということを理解して、プレーの精度をドンドン上げていいてほしいです。
来週はいよいよJ1開幕!
今シーズンもガンバレ我らが鹿島アントラーズ!!
今シーズンのJ1チーム分析
Jリーグ選手名鑑をゲットしたので、
各チームの戦力と日程からJ1所属全チームを
独自の視点で分析・採点
してみます!
採点のポイントですが、
①主力センターラインのレベル
②主力サイドのレベル
③リザーブの充実度
④開幕時点でのチーム成熟度
⑤日程影響
について各1~5点で採点。
(①,②,③,④,⑤)の項目の合計点によって、
S:21~25点 ・・・優勝争いに絡むであろう
A:16~20点 ・・・ACL出場権に届くかどうか
B:11~15点 ・・・残留争いに巻き込まれそう
C:~10点 ・・・降格圏争いになるであろう
の形で採点してランク付けをしていきます。
私の考えるセンターラインとサイドの重要性については過去記事
を参照ください。
を参考にしています。
各チームの採点と分析結果はこちら!
(Jリーグ選手名鑑と同様に北のチームから並べています。)
札幌(4,4,3,5,4) 20点 A
センターライン・サイドともに主力はJ1でも上位。
ミシャサッカーも3年目を迎えて成熟度も高いが、控えの選手層が不安。
東京五輪やA代表への主力選出の可能性も高いため、どれだけ主力のコンディションを保てるかが鍵となるか。
仙台(2,2,2,2,5) 13点 B
オフシーズンは主力の戦力入れ替えが多く、監督も6シーズン継続した渡邉監督から木山監督に交代と、ほぼ新チームの立ち上げとなるため、残留争いに巻き込まれる可能性は高いと思う。
基本的には慣れた日程でのチーム作りとなるため、どれだけ早く戦力を固定して成熟度を上げていけるかがJ1残留への鍵となる。
鹿島(5,5,5,2,4) 21点 S
本ブログはアントラーズ贔屓のため、「アントラーズ評価が高いので?」はという評価は受け付けません(笑
監督とコーチ陣を一新し、新加入選手も多いため、チームの成熟度が低いのはしかたなし。
ACL敗退で国内での戦いに集中できるため、ここ数シーズンに比べれば日程的にはかなりマシでしょう。五輪代表候補を数多く抱えるため、夏場の選手のやりくりが課題でしょうか。
スタメン候補~控えまで主力級勢揃いのため戦力面での不安はなし、今シーズンこそはJ1タイトル奪還!!
浦和(4,4,4,2,4) 18点 A
昨シーズンのメンバーをベースに戦力は揃っていますが、相変わらず興梠の控えがいないこと、ボランチの層が薄いことが不安材料でしょうか。
昨シーズン途中から就任した大槻監督のサッカーも成熟しているとは言い難く、チームの方向性がどれだけ早い段階で固まるかが鍵となりそう。正直のところ今シーズンはACL出場権が目標でしょう。
柏 (3,3,3,4,5) 18点 A
J2を制した主力メンバーはほぼ残留し、ネルシーニョ体制の成熟もしているため再びJ2へ降格ということはなさそうです。
とはいえ、今のチームがJ1でどれだけ通用するかは未知数。トータルとしては上位争いできそうな戦力を抱えているため、台風の目となり得るかもしれません。
東京(5,5,3,4,3) 20点 A
昨シーズンは長谷川監督らしい安定した守備をベースにJ1 2位と躍進しました。
主力はほぼ残留し、昨シーズン不足していたサイドアタッカーのコマを充実させた補強は的確だったと思いますが、ACLと平行で戦うにはスタメンとサブの格差が大きい印象です。
攻撃力UPのために新フォーメーションにTRYしている状況で、攻守のバランスが整うのにどれだけ時間がかるかと、主力が怪我なくシーズンを戦えるかがポイントとなりそうです。
川崎(5,4,4,5,4) 22点 S
昨シーズンはルヴァンカップを獲得したものの、J1では4位で不本意なシーズンだったでしょう。
若手の台頭も著しい上に、鬼木体制になってから主力もほぼ変わらないため、チームの成熟度としてはJ1でトップクラスと言って過言はないと思います。
東京五輪やA代表で主力選手は日程影響を受けそうなことと、大島僚太と小林悠のセンターライン二人の代えが効かないことが懸案となりそうですが、国内に集中できることもあり優勝候補筆頭でしょう。
横浜FM(5,5,4,5,3) 22点 S
ポステコグルー体制3年目の鍵は、初経験となるACLと国内の戦いでの選手のやりくり、これに尽きると思います。
主力の力には疑いの余地なしな上に、誰が出ても同じサッカーができるようになってきているため、チームの成熟度は文句なし。
攻守の要で代えのきかない二人の外国人(マルコスジュニオールとチアゴマルティンス)がシーズン通して、コンディションを保てるかがポイントとなりそうです。
横浜FC(2,1,1,3,4) 10点 C
久しぶりのJ1参戦ですが、戦力的には非常に厳しい戦いが強いられそうです。
百戦錬磨のベテランを数多く抱えているもののJ1で戦う上では戦力的にかなり厳しいと言わざるをえないでしょう。
J1の強度の試合にどれだけついていけるか未知数なところはありますが、降格圏から抜け出せるかどうかが勝負となってしまうでしょう。
湘南(2,1,1,2,3) 9点 C
監督のパワハラ問題で揺れる中、なんとか残留を果たしましたが、その余波もあり多くの主力選手が移籍してしまい非常に厳しい状況と言わざるをえないでしょう。
チーム戦術の成熟も図りつつ、メンバーを固めていく作業から始める必要がある上に、主力の齊藤未月は東京五輪で抜ける事になりそう。
かなり厳しいシーズンとなると思います。
清水(3,2,3,2,3) 13点 B
ドウグラスの抜けた穴をチーム全体で埋められるか、これに尽きると思います。
新監督を迎えてチームも新しく作り直す段階であるものの、ドウグラスを除けば主力はほぼ残留。戦力的に大きなマイナスではなさそうです。
タイ代表のティーラシンや五輪代表候補選手を抱えているため、彼らのいない場合のやりくりも鍵となりそうです。
名古屋(4,3,3,2,5) 17点 A
昨シーズン途中で風間監督を解任してフィッカデンティ監督を招聘したグランパス。
全く違うサッカーへの切り替えがどれだけ早く成熟するかが重要となりそうです。
戦力的には充実しているため、攻守が噛み合ってくれば上位争いができると思います。
G大阪(5,4,4,3,4) 20点 A
海外からの復帰組をしっかりと囲っていき、徐々に戦力を充実させてきましたが、源の加入で主力のピースは揃った印象です。
強力なセンターラインが形成されたことで、チームの骨子は整ったと思います。あとは宮本監督の手腕次第といったところでしょうか。
主力が代表で抜かれそうなので、サブ組の成長がACL出場権争いの鍵になりそうです。
C大阪(4,4,4,4,5) 21点 S
ロティーナ監督の的確なポジショニングを軸としたサッカーも成熟してきており、今シーズンは優勝争いができる状況が整ったと思います。
ディフェンスラインと中盤は申し分なしの戦力が揃っているため、2TOPがどれだけ安定して点が取れるかが鍵となりそうです。特にベルギーでスコアラーとして開花した豊川への期待は大きいでしょう。
神戸(5,5,3,4,2) 19点 A
言わずもがなですがベストメンバーを組んだときの力はJ1でもトップクラスといって差し支えないと思います。
ただし控えとなるとガクッとレベルが落ちる印象は否めず、夏場に大型補強をしないとACLとの平行でシーズンを戦い抜くは難しいでしょう。
広島(4,4,3,4,5) 20点 A
強固な守備を軸としたサッカーは確立されており、安定した戦いで上位争いをしていくことになるでしょう。
今シーズンはACLもないため、ある程度余裕を持ってシーズンを戦えるはずなので、課題の得点力を改善できるかどうかが勝負となるでしょう。
鳥栖(2,1,2,3,5) 13点 B
戦力的には厳しい戦いになると言わざるをえないと思います。
J1の戦いになれている上に、代表戦や東京五輪の影響はほぼ受けないため、メンバーを固定してでも連携を上げていくことが残留の鍵となりそうです。
大分(2,2,2,4,5) 15点 B
昨シーズン台風の目となったカタノサッカーにとっては正念場の2シーズン目となりそうです。
昨シーズン途中に藤本が抜けて得点力がガクッと落ちてしまい、苦労した後半戦を繰り返さないためにも、チームとして得点を取るパターンを増やす必要がありそう。
チームとしてのやり方はしっかりと固まっているため、ギリギリの残留争いとはならないのではないかと思います。
採点結果上位から順に並べるとこうなります。
1. 川崎 22点 S
1. 横浜FM 22点 S
3. 鹿島 21点 S
3. C大阪 21点 S
5. G大阪 20点 A
5. 東京 20点 A
5. 札幌 20点 A
5. 広島 20点 A
9. 神戸 19点 A
10. 浦和 18点 A
10. 柏 18点 A
12. 名古屋 17点 A
13. 大分 15点 B
14. 仙台 13点 B
14, 清水 13点 B
14. 鳥栖 13点 B
17. 横浜FC 10点 C
18. 湘南 9点 C
あくまでもシーズン開幕時点での戦力をベースとした順位付けとなりますので、チームの成熟に時間がかかったり、怪我人が増えたりしたりランクは下がるでしょうし、逆に選手の成長や、これからの補強でランクが上がることもあると思います。
Jリーグ好きのみなさまが読んで楽しんでいただけていたら嬉しいです。
明日から始まるルヴァンカップはスカパーの契約チャンネルじょう我が家では見れないので(スカサカが高すぎる。。。)、来週始まるJ1開幕戦から鹿島の試合のレビューもしていきたいと思います。
今シーズンもJリーグが楽しみですね!!
【総括編】今シーズンのアントラーズの陣容を勝手にレビュー
2020シーズンのアントラーズの陣容を勝手にレビュー
最後は【総括編】です。
各ポジション別のレビュー結果よりフォーメーションの形で勝手に考えた序列をみてみましょう。
フォーメーションは「4-4-1-1」です。
======================
エヴェラウド
(◯上田) (△伊藤)(☆染野)
土居
(◯白崎)(△遠藤)
和泉 ファン・アラーノ
(◯名古)(△永戸) (◯荒木)(☆松村)
レオ 三竿
(◯永木)(☆荒木) (△小泉)
杉岡 内田
(◯永戸)(△山本) (◯広瀬)(◯伊東)
奈良 ブエノ
(◯町田)(△犬飼) (☆関川)
スンテ
(◯沖)(△曽ヶ端)(☆山田)
======================
私の持論は、
・チームに安定感をもたらすのがセンターライン
・攻守において相手との違いを生み出すのが両サイド
で、
両方が揃っているのが強いチームだと考えています。
その考えの元でみてみると、
センターラインは
「スンテ=ブエノ=三竿=土居=エヴェラウド」
という形で、最前線のエヴェラウドを除けば昨シーズンまでの主力が並んでいます。
スンテ~聖真までは、バックアップや相方も含めて申し分ないので、チームの安定感の鍵はCFのポジションの選手の出来に左右されるかと思います。
両サイドはというと
左「杉岡=和泉」
右「内田=ファン・アラーノ」
で、新加入選手が中心であることがわかります。
勝敗を左右するのは、新加入選手がどれだけ早く鹿島というチームに馴染んで、実力を発揮できるようになるかにかかってくると思います。
最後にコーチ・スタッフについても感想を、
【ザーゴ監督】
ここまでのニュース記事等を見る限りは、ブラジル人らしいかなりアツい側面と、戦術家たる冷静な側面を兼ね備えた好人物のようですね。
志向するチームのイメージは、積極的な守備から主導権を握り、ボールをつなぎつつ人が追い越していく縦に速い攻撃を展開する、といったところでしょうか。
欧州のチームでいうと、リヴァプールのような感じを想像しています。非常に楽しみです。
チームを作り上げるにはある程度時間はかかると思うので、東京五輪の中断期間明けくらいまでは暖かく見守る感じでしょうかね。
【相馬コーチ】
コーチ陣一新の中で、久しぶりに鹿島に帰ってきた相馬コーチは、町田ゼルビアをJ2優勝争いに持ち込んだことからも、非常に優秀な戦術家だと思います。
選手への戦術の浸透の一助になるという直近の仕事への期待に加えて、ザーゴ監督から多くを学び、ゆくゆくは鹿島の監督へというところまでを考えた人選かなと思いました。
【熊谷コーチ】
こちらは相馬コーチとは違い、実質ユース監督からトップチームコーチへの昇格という扱いでしょうか。
数多くのユース選手をトップ昇格に導き、監督としてもプレミアリーグ初優勝を獲得するなど、育成力にも定評があります。若手選手の育成という面でもその手腕に期待です。
これにて今シーズンの鹿島アントラーズの陣容を勝手にレビューは終わりです。
いろいろ勝手に書かせていただきましたが、まもなく始まる2020シーズンが楽しみでしかたありません。我らがアントラーズの躍進に期待です。
読んでくださった皆様、ありがとうございました。
各ポジション別のレビューはこちらのリンクからどうぞ
【GK編】
【DF編】
【MF編】
【FW編】